Glico Sports Support Project / 佐藤琢磨(レーシングドライバー)
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2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第12戦
第12戦 アイオワ
真夜中の悲劇 インディカー・シリーズのアイオワ戦を迎えても佐藤琢磨の不運は続いていた。シーズン半ばの悪いジンクスがそのまま残っているかのように、琢磨が上位フィニッシュする好機は周回遅れのドライバーによって奪われた。そして、このときの接触でマシーンにダメージを負ったため、琢磨は最終的にレースをリタイアしなければならなくなる。「いま必要なのは幸運ではありません。不運をなくすことです
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第11戦
第11戦 トロント
晴天の霹靂 あと17周走り続けていたなら、佐藤琢磨はインディカー・シリーズのトロント戦で5位入賞を果たしていただろう。いや、4位だったとしても不思議ではない。けれども、琢磨が操るNo.30をつけたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのダラーラ・ホンダはピットに辿り着いたところで炎に包まれ、そこで琢磨のレースも幕を閉じた。カナダでの好成績は幻と消えたのだ。
「ものすごく
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第10戦
小さな不運でトップ6フィニッシュを逃す
第10戦 ロードアメリカ ジェイムズ・ヒンチクリフが縁石に弾き飛ばされて佐藤琢磨に接触したとき、No.30をつけたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのダラーラ・ホンダはインディカー・シリーズのロードアメリカ戦で6位入賞のチャンスを失った。これで琢磨は一時順位を落としたが、それでも挽回して10位でレースを終える。ただし、チャンピオン争いではひとつポジ
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第9戦
一瞬のミスで栄冠を棒に振る
第10戦 テキサス 「本当に残念です」 佐藤琢磨が悔しそうに呟く。「大きな成功を収められそうな週末だったのに、望みどおりにはなりませんでした」 テキサス・モーター・スピードウェイで開催されたインディカー・シリーズの一戦を、琢磨はそんな風に振り返った。好調のうちに2019年のシーズン前半を終えた琢磨はテキサスでポールポジションを獲得すると、その決勝では最初のピットストップ