Glico Sports Support Project / 佐藤琢磨(レーシングドライバー)
記事一覧
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第17戦
第17戦 ラグナセカ
実らなかった努力
夏以降、佐藤琢磨には数多くの不運が降りかかったが、それでも今シーズンを通じて琢磨はインディカー・シリーズを力強く戦った。ところが、獲得ポイントが2倍になる最終戦ラグナセカのレース半ば、琢磨は他のドライバーに接触されてマシーンにダメージを負ってしまう。それでもこの時点では、No.30をつけたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)のダラーラ・
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第16戦
第16戦 ポートランド
スタート直後の躓き
昨年、久しぶりに開催されたインディカー・シリーズのポートランド戦。佐藤琢磨は、オレゴン州のトリッキーなロードコースにおけるペースが際立って速かったわけではないものの、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)の目の覚めるような戦略を駆使してその栄冠を掴み取った。今年、琢磨とグレアム・レイホールのコンビは去年よりずっとコンペティティブだった
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第15戦
奇跡の勝利!
第15戦 セントルイス
優勝! 6月初旬以来、佐藤琢磨を苦しめ続けてきたシーズン半ばの不運がこんな形で幕を閉じると誰に予想できただろうか? ゲートウェイのショートオーバルで行なわれたインディカー・シリーズの第15戦において、琢磨は鮮やかな復活を遂げた。このようなコースではよくあることだが、琢磨は一時期ラップダウンとなりながら、戦略の妙でそこから立ち直ってみせた。とはいえ、No.30
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第14戦
第14戦 ポコノ
的外れな非難 ポコノで行なわれたインディカー・シリーズの500マイル・レースは、佐藤琢磨を含む5台のマシーンがオープニングラップのアクシデントに巻き込まれ、琢磨はわずか1マイルほど走っただけでリタイアに追い込まれた。不幸中の幸いだったのは誰も大きなケガをしなかったことだが、6月に始まった琢磨の不運は8月のポコノでも繰り返されたのである。
とはいえ、琢磨は全長2.5マイル(約4
2019年 マーカス・シモンズレースレポート:インディカーシリーズ第13戦
第13戦 ミドオハイオ
小石が招いた災い
インディカー・シリーズにおける佐藤琢磨の復調がなかなか見通せない。ミドオハイオ戦ではまたも“シーズン半ばのジンクス”に見舞われ、琢磨に非がなかったにもかかわらずオープニングラップでアクシデントに巻き込まれてしまう。それ以降、No.30をつけたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)のダラーラ・ホンダはトップグループに匹敵するスピードを示し